フィールドの中央に、ひとつのプラットフォームを設けるという依頼をいただいたとき、私たちが最初に考えたのは「何もしないこと」でした。

瞑想のための場所をつくるということは、装飾を足すことではなく、むしろ引くことに近い作業です。視界を遮るものを取り除き、風の通り道を確保し、座る人の目線の高さを地形に合わせて調整する。そうした静かな判断の積み重ねが、最終的な「静けさ」を形づくります。

開けたフィールドの瞑想プラットフォーム

間(ま)という概念

日本庭園において古くから大切にされてきた「間」という考え方は、単なる空白ではなく、意味を持つ余白です。Field Mesh 24 のフィールドデザインでも、この「間」をどう配置するかが、設計における最大のテーマとなっています。

石灯籠と石灯籠の間、木々と木々の間、デッキと地面の間——それぞれの「間」が、訪れる人の呼吸のリズムをつくり出します。

「静けさとは、何もない状態ではなく、すべてが正しい場所にある状態のことだ。」

季節と共に変わる静けさ

紅葉の季節、雪の季節、新緑の季節。同じプラットフォームに座っていても、季節によって感じる静けさの質はまったく異なります。私たちは設計段階から、四季を通じてこの場所がどのような表情を見せるかをシミュレーションし、一年を通して心地よく過ごせるようディテールを調整しました。

石灯籠のある禅の中庭

静けさをデザインするというのは、逆説的ではありますが、非常に能動的な作業です。これからも私たちは、フィールドの中に「間」を見出し続けていきたいと思います。

#静けさ#瞑想#季節#フィールドデザイン